仕事(サラリーマン)に生きがいを求めると逆に追い込まれるぞ

生き方

10年前の自分が見たら絶対クリックしないようなタイトルを付けてみた。

仕事って言ってもここでいう仕事はサラリーマン、つまりは勤め人での話であって自営で好きなことで生きていく!って人はもちろん別ですぞ。

サラリーマン業ガチ勢からすれば

あーこういう奴がいるから窓際族が増えるんだわ

とか言われると思うんで、ちょっと補足しておくと、無意識に仕事が生きがいだと思っているリーマンが危ないのであって、意識的に生きがいとしてコントロールできてる人は問題無いと思ってます。

ruby
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まぁそんなわけで、制御できてない「仕事=生きがい」がなぜに危ないのか、解説していくぞ!

仕事が生きがいだと思っていると、労働時間が無駄に伸びるし、頭を使わなくなる

仕事が生きがいになると、家に帰ってもやることがないため、効率的に仕事をしなくなるんですよ。

なんでそう思うのかって?

そりゃー、もちろんかつての自分がそうだったからですな。実体験です。

趣味がない人もこのパターンにハマりがちですね。趣味については別の機会で触れようと思うのでここでは割愛しますが、仕事が人生で最も重要なポジションになってしまうと、労働時間を短くする理由がなくなるので、ダラダラ残業し始めるんですね。

これ、当の本人はダラダラしているつもりなんて無いんです。「会社のために大事なことなんだー!」って思って(思い込んで)やってるので。

むしろ、周りの定時で帰る同僚に対して「あいつらまじで仕事しねーな」とか本気で思っちゃってるんですよね。

日本は残業している人=優秀な社員説が有効なお国柄なので、会社の社風次第ではプラス評価に働いたりすることもあるため、上司も同類の人間だと、この傾向に拍車がかかるわけです。

労働時間が伸びることのデメリットは、やっぱり時間配分が下手くそになることだと思っています。いつでも無限に仕事をできてしまうせいで、本来はそのやり方だと仕事が間に合わないはずなのに、サービス残業とか持ち帰り残業(自主的)によって誤魔化せてしまうからですね。

定時までに終わらせるように仕事のやり方を工夫したり、必要な業務・不要な業務を取捨選択することを放棄していることになっちゃいます。

要するに、頑張っているように見せかけて、思考停止してるってことです。

めっちゃエラソーに言ってますが、これ、ぜーんぶ少し前までの自分自身です。

制限プレイって思っている以上に大事なんです。

仕事が生きがい人間は経営者に安く使われてることに気づけない&会社の価値を下げてしまう

経営者ってのはいかにして経費(人件費も含めて)を抑えつつ、多くの利益を出すかが仕事です。

そういう意味で「仕事=生きがい」人間との親和性はものすごく高く、自ら進んで残業をしてくれる人を高く評価することも多いです。

長時間働く人を評価することで、その社員の生きがい度を高め、さらに安い労働力を生み出すというWIN-WIN関係が成立してしまうため、この流れを止めるのはめっちゃ難しいです。

経営者が生きがいMAX社員が提供してくれる安い労働力に味をしめると、次の問題が起こります。

そう、今度は経営者が努力しなくなるんですよね。だって、安上がりな労働力さえあれば、企業努力しなくても利益出てしまうので。。。

これが続くと本当に優秀な社員は会社を出ていってしまう上、企業としてのレベルが上がらくなってしまい、ジリ貧になってしまいます。

経営者に都合のいい社員、つまり「無意識的に仕事が生きがいだと思っている社員」になってはならんのですね。

結果的にパワハラ体質の企業づくりを手伝ってしまう

もうお分かりと思いますが、こうした「仕事が生きがい社員」が評価される企業は、パワハラが正義になりがちです。

パワハラって言っても殴ったり蹴ったりするような暴力的なやつじゃなく、「長時間労働しない奴はクソ!」と大声で言えてしまう非物理的なパワハラです。

長時間労働する社員が会社に評価されるわけですから、加害者(長時間労働者)側は悪いことをしている感覚はまったくないので、改善するのはかなり困難です。

仕事が生きがいとなっている人にとっては長時間労働が正義である以上、効率よく仕事を進めて定時で帰る人に対してこう思うんです。

あいつ、仕事はちゃんとやってるけど、なんか情熱が足りないよね。

同じく仕事が生きがいの上司はこう考えます。

こんなに早くできるなら、もっと仕事やってもらったほうがいいな

きちんと仕事をこなしつつ早く帰れる社員は本来優秀な社員です。

でも会社がそれを評価しないとなると、その社員はいつしか会社に愛想を尽かしてしまい、結果的に会社から優秀な人材が流出してしまうんですね。

まとめ

意識して仕事が生きがいとなっている人は、なんの問題もないです。

でも趣味が無い代わりに仕事が生きがいになっちゃっている人、それも無意識にそうなってしまっている人(昔の俺)は、知らずしらずのうちに会社にとっても、自分にとってもマイナスになることをやってしまう可能性が高いので、早いうちに意識改革した方がいいと思います。

【余談】自分の話

ほんと、エラソーにしてすいません。

僕自身、昔は本当に仕事人間で、サービス残業も進んでやっていたし、それが自分にとっても会社にとっても良いことだと思ってました。

趣味がないっていうのは、一種の「逃げ」なんだと思うんですよね。

で、その逃げた先が「仕事」だったりするわけです。

残業すると一緒に残業している人が褒めてくれるんですよね。特に最近は管理職員が残業することが多くなっていて、そうなると上司からの評価アップにもつながったりして、自己肯定感がどんどん上がっていきました。

そして高評価を受け続けた結果が、以前の記事で書いたとおり、どん底に転げ落ちました。

仕事を生きがいにするリスクをそこで初めて身を持って経験したわけです。

「仕事=生きがい」最大の問題は、仕事がうまく行かなくなった時、自分に何も残らないことです。

人間ですから、普通はどこかでピークが来ます。その時に趣味があれば良いですが、当時の僕は仕事しかない人間だったので、全てを失ったと感じてしまい、精神疾患を患いました。

結局、自分が現場から離脱してしまったことで、会社にも迷惑をかけ、自分はメンタルブレイク。

本当に優秀な社員は会社を去っていくし、残業バンザイな企業姿勢による低生産性も相変わらず。

そういった組織風土を作った一翼を僕自身も担いでいたってことです。

だから、今は思います。いや、今「だから」思います。

ruby
ruby

思考停止な「仕事が生きがい」になっちゃダメだ

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