子どもが騒いでいる(賑やかな)自宅でも集中できる環境を作りたいと思い、購入した「BOSE Quietcomfort Earbuds ii」。
入手から3ヶ月が経過しました。
様々なメディアで絶賛されている本製品ですが、前作のQuietcomfort Earbudsと比較し、全てにおいて勝っているわけではなく、残念な点も少なからずありました。
とはいえ、当初の購入目的であった集中できる環境づくりについては、概ね達成できたので、今回はBOSE Quietcomfort Earbuds iiの長期間使用レビューをしていきます。
BOSE Quietcomfort Earbuds iiを買って得られたもの
iPhone 13 Pro (5.7mm, f/1.5, 1/121 sec, ISO64)BGMが流れているカフェはもちろん、子どもたちが暴れまわる環境でも静粛性が得られる
本製品の目玉でもあるノイズキャンセル性能により、ほぼあらゆる環境下で静粛性を体験できました。
子供が騒いでいる自宅内や地下鉄や電車の騒音、かなり騒がしい駅構内のカフェなどでもほぼすべての雑音がキャンセルされるため、集中して作業したい時は非常に重宝します。
特に自宅内におけるノイズキャンセルの有用性は図りしれず、カフェなどのワーキングスペース(カフェで作業するのは賛否両論あるけど)に出かけるのが億劫な時は自宅を静かな作業場にすることもできてしまいます。
通勤ラッシュ時の地下や電車内でも集中できる
通勤時間の長さは、都市部に住んでいる人にとっての悩みのタネだと思いますが、電車や地下鉄など騒音が激しい場所でも、ノイズをキャンセルすることで、集中できる空間として活用が可能となります。
仮に座席が空いていない状況であっても、雑音がなければ立ったままでも集中して物事を考えることはできるので、通勤時のムダな時間を活用したい人にとってはこれほどありがたいものはないですね。
また、騒音が減るということは純粋にストレスレベルが下がりますので、通勤時の疲れを少しでも軽減することができます。
僕としては通勤時にノイスキャンセルイヤホンが無い生活はもはや考えられないくらい必需品と化しています。
BOSE Quietcomfort Earbuds iiの不満な点
iPhone 13 Pro (5.7mm, f/1.5, 1/121 sec, ISO50)冒頭でも不満があることについて触れましたが、僕の使用環境ではいくつか残念な点が見受けられたました。
ノイズキャンセル時のホワイトノイズが耳障り
このイヤホンのノイズキャンセル性能は凄まじい一方で、「サー」というホワイトノイズが割と大きいのが難点です。
僕は前作のBOSE Quietcomfort Earbuds(初代)も所有していますが、ⅱになって明らかにノイズが大きくなったと感じます。
このノイズは常時発生しており、特に気になるシーンとしては、それほど周囲の雑音が大きくない時です。
もっとも、ある程度騒がしい場面で使うときや、音楽を流している際にはノイズは気になりません。
したがって、純粋なノイズキャンセル機能のみを使用したい場合でかつ、周囲の騒音が小さいシーンに限っては、ホワイトノイズが逆に集中の妨げになることもあります。
装着感が前作と比べて低下した
BOSE Quietcomfort Earbudsは「ii型」になって、イヤーウイングが小さくなりました。
これにより、強い振動を受けた際に耳から外れやすくなったと僕は感じています。
もちろん、フィット性は耳の形に依存するため、すべての人に当てはまる話ではないと思うし、他メーカーのワイヤレスイヤホンと比べるのであれば、本製品の方がフィット感はずっと高いのですが、前作のフィット感があまりにも良かったため、僕個人としては少々残念に思っている部分です。
僕の場合、通勤時の歩行や階段の上り下りによる振動で「ⅱ型」は外れる可能性があるため、通勤など移動が伴うシーンでは「ⅰ型」を使用しています。
電源ON時のオープニング音がかなり微妙
このイヤホンはケースから取り出し、耳に装着すると最初にオープニング音が流れるのだが、この音が結構不快です。
音量がかなり大きく、少し音割れしているため、初めて装着したときはかなり驚きました。
「ⅰ型」も同様のオープニング音が流れますが、音量も小さく、音も割れていないため不快に感じることはありませんでした。
本製品の一番残念なポイントはここかもしれないですね。
BOSE Quietcomfort Earbuds iiの満足している点
iPhone 13 Pro (5.7mm, f/1.5, 1/121 sec, ISO40)ここからは満足している点について触れていきます。
ノイズキャンセル性能の高さは「ⅰ型(旧型)」の4割増し
ノイズキャンセルのパワーは前モデルと比較しても圧倒的に強くなりました。
ノイズキャンセル全開で屋外での使用は危ないのではないかと思うレベルで周りの音が封じ込められます。
不満な点で触れたホワイトノイズが気になるのも、ノイズキャンセル性能が高すぎる故の不満と言えなくもないです。
ノイズキャンセル性能を追求したい人にはこれ以上のイヤホンはないと思います。
ケースが小さくなった
「ⅰ型」のケースがあまりに大きすぎただけかもしれませんが、「ⅱ型」になって、ケースのサイズは二回りほど小さくなりました。
持ち運びに関して圧倒的にしやすくなったのはシンプルに歓迎するところです。
音質が「ⅰ型」よりも大幅に改善された
「ⅰ型」も決して音が悪かったわけではありませんが、「ⅱ型」になって音質はかなり向上したように感じます。
特に進化したと感じるのは、音の精細さと立体感。
特に立体感については、「ⅰ型」よりも音の形がはっきり感じるようになりました。僕は音楽などに詳しくはないのですが、素人ながらに変化を感じるくらい、音が良くなったと感じます。
なんというか、音に奥行きが出たというイメージです。
前作では耳のすぐ近くで鳴っていた音が、少し距離が離れたような感覚です。
この変化によって、前作よりも音楽を聞いていても耳が疲れにくくなったと感じます。
まとめ
iPhone 13 Pro (5.7mm, f/1.5, 1/121 sec, ISO64)「ⅱ型」に進化し、よりノイズキャンセル性能に特化したのが「BOSE Quietcomfort Earbuds ii」という製品の特徴です。
また、音質そのものも「ⅰ型」と比べ、違いがわかるレベルで進化しており、音楽を積極的に楽しむのであれば「ⅱ型」がおすすめです。
一方で不満点で触れたように、特定のシーンでホワイトノイズが気になるため、純粋なノイズキャンセル機として耳栓代わりに使いたい場合は使用するシーンを考える必要があるかもしれません。
価格は3万円前後と高額な部類に入りますが、用途が明確であるならば購入して損することは無いと思います。
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